子猫を迎えた日の注意
帰宅移動中に車中でキャリーケースから猫を出さないでください。
自由にすると、パニックで運転者に飛びついたり、逃げようとしたり、エンジン音に驚いてシートの下に潜ったり予測できない行動をします。




キャリーケースから猫を出す前に必ず全部屋の戸締りの確認をしてから出してください。
移住先で緊張や不安、警戒心などで、狭く暗いところに身を潜(ひそ)めようとします。
探しても見付からなくなり見失うことがありますので、最初の一週間は、広めのケージに入れて様子を見てあげてください。
当会では、ケージ、トイレケース、キャリーケースの無料貸出しをしています。


猫は環境の変化が苦手
猫は環境の変化に敏感でストレスを感じやすくなります。
子猫は、親、兄弟姉妹と離れ、知らない場所へ移り、寂しさや不安でいっぱいになります。
新しいお家へと環境が変わって鳴いてしまう子もいます。


食事について
子猫はまだ体力が不十分なので食欲不振が長く続くと衰弱が進み、急速な貧血に
より死に至ります。
子猫の胃袋は小さいため一度にたくさんの量を食べることが出来ません。
子猫の時期は、制限をしないで、いつでも食べられるようにしておいて下さい。
  空にしないで


食事が喉を通らないことも
急な環境の変化による影響で初日は水を飲まない、何をあげても食べない子がいます。
前にいた場所で食べていたフードでも、初日から2日間くらい手をつけてくれないことがあります。
ご家族の皆さんが寝静まった夜に食べ始めることもあります。
 


トイレ
最初の尿、便は、3日目頃からの場合もあります。
数日間はお腹を下してしまうこともあります。
ほとんどの場合は一時的なものなので、それほど心配しなくても大丈夫です。
ただし長く続くときは、早目に動物病院へ連れて行ってください。

先住犬・猫がいる場合
迎えた当日に先にいた猫と絶対に対面させないでください。
新しい環境に慣れるのを待って徐々に慣らしていって下さい。
先住猫と迎えた猫双方がストレスが原因で体調不良や嘔吐、食欲不振の症状を起こすことがあります。


お手入れ
基本的に猫は、体が水に濡れたりするのを嫌がります。
汚れや匂いが気になるかもしれませんがシャンプーをすると、体調を崩すことになりますので環境に慣れるまでシャンプーは絶対に止めて下さい。


お友達や人を招かない
はしゃいで元気そうにみえても環境が変わり緊張で疲れているので迎えた日から数日間は人を招かず、家族だけで過ごすように心がけてください。


壁やソファーへの爪とぎ防止対策として
猫専用の爪とぎ器を与え、キャットタワーは爪とぎとしても作られていますので設置してあげる事をお勧めします。
傷つけられないような環境づくりをして、ある程度は許容する考えも必要です。


外に出る癖をつけない
◆移住先で事故や迷子にならないように、新しい環境に慣れるまで、玄関や窓を開けた時は猫が飛び出さないように特別な注意をして下さい

◆一度でも外に出てしまうと、癖がついて外へ出たがりますので、外へ出たがっても絶対に出さないでください。
リードに繋いで散歩もNGです。

危険な罠(わな)
狩猟用(しゅりょうよう)の罠を仕掛ける人がいます。
罠はホームセンターや、ネット上で売られ、誰でも簡単に買うことが出来ます。
農耕地に限らず、住宅地にも仕掛けられています。
人目のつかない場所で固定して仕掛けるため、罠に掛かった動物は、逃げることができず、発見されないまま衰弱死するケースが多いのです。


猫の放し飼いによるトラブル
外を自由に放して飼うと、ご近所とのトラブルとなり、飼い主やその猫が近所から嫌われる恐れがあります。

首輪による注意
子猫のときに首輪を着けたまま迷子にすると成長して首輪が首に食い込み、命を落とすことになりますので注意をお願いします。
首輪の事故を防ぐためには、強い力がかかったときにはずれる安全な首輪をお勧め致します。